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基本理念

 平成27年度から大学院博士後期課程がスタートし、名実ともに教育と研究の両輪が揃うこととなったこの機会に、本学の「基本理念」を制定しました。

 「基本理念」は本学の目指すところを明示し、教職員がそれを共有し一致結束してその実現を目指すとともに、本学に入学する学生が大学生としての自覚を新たにする契機とすることを期待するものです。

 

 

 

 

 

(基本理念に対する理事長のコメント)

 「本学の基本理念」は冒頭の枠で囲った全文です。基本理念の核になる言葉は、「陶冶」、「進取」、「創発」です。前文では、公立大学として「保健医療福祉に関する教育・研究の中核となって地域社会に貢献」をミッションとすることを謳いました。

 

 「陶冶」は人格の陶冶などと使われますが、生まれついた性質や才能を鍛えて練り上げることです。先生の教育指導を契機として、あるいは自分自身が掲げる目標に向かって、自分自身を陶冶していくのです。大学は自らが学ぶところです。大学での学びは、学生自身が自分の性質や才能を鍛えて練り上げていくものです。それは、この大学で学ぶ人への期待であり、教え導く人も心の底で大事にしてもらいたいことであります。

 

 では、どんな方向に陶冶してもらいたいか。本学の学生は、保健医療福祉を学び、その分野で活躍することが期待されています。そのような人は、優しい心と強い責任感が求められるとともに、働く場では人生の諸先輩であり様々な悩みや苦しみを持つ患者や福祉サービスの利用者等と接することになるので、多様な価値観を受け入れられる包容力が求められます。そのようなことから、その趣旨を「誠実で温かい心と主体性を持ち、多様な価値観を尊重する人間性を磨き高める」としました。

 

 「進取」は進取の気象などと使われますが、従来の慣習にこだわらず、進んで新しいことをしようとすることです。特に研究は、そのような精神の下に進められるべきものです。同時に、その成果は教育にも生かされるべきです。ただ、闇雲に目新しさだけ追求してもいけません。温故知新は現代においても変わらぬ真実です。それを、「広く先達に学びつつ、未来を志向する教育・研究に取り組む」と表しました。

 

 「創発」は、部分の性質の単純な総和にとどまらない性質が全体として現れること、局所的な複数の相互作用が複雑に組織化することで個別の要素の振る舞いからは予測できないようなシステムが構成されることです。教育理念である「連携と統合」の目指す「個々の専門分野の能力の総和を超えた成果を実現する」ということも含まれる概念であります。 

 大学のあり方として、教職員が個々に努力し、学生も努力し、その努力の相互作用や融合によって新しい価値を創造していく、そういう生き生きとした大学にしていこうということです。それは、教育、研究、地域貢献、学内外での諸活動など、本学の様々な活動の場において実現してもらいたいことです。そこで、「多様な連携を通じて、予測を遥かに超える新たな価値を創造する」としました。

 

 「本学の基本理念」の下に、学生が未来に向かって大きく成長し、教職員がその役割を十分に果たし、大学全体が地域社会から高く評価される存在になることを期待しています。

 

 基本理念の言葉は、日常あまり使わない少し難しい言葉です。しかし、含蓄する意味は深く、普遍性を持っています。大学の基本理念は、その大学の特性を踏まえたものであるとともに、時代を超えて不変の理念たるべきものであり、大学構成員が自らの成長に応じてその内容を吟味しなおせるようなものであるべきだと思います。本学の基本理念は、そういう観点から詰めていきました。本学内において常に人口に膾炙し、教職員や学生の心の中で生き続ける目標の言葉、激励の言葉であって欲しいと願っています。