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本学学生の渡辺駿太さん(博士前期課程2年)と柴田美空さん(検査技術科学専攻4年)が日本医療検査科学会第54回大会でJACLaS Awardを受賞しました

ニュース

2022/10/17

   2022年10月7日(金)~9日(日)に開催された日本医療検査科学会第54回大会で、大学院博士前期課程2年の渡辺駿太さんがJACLaS Award II(大学院生部門)を、検査技術科学専攻4年の柴田美空さんがJACLaS Award I (学部学生部門)を受賞しました。
   JACLaS Awardは、2019年に日本臨床検査機器・試薬・システム振興協会 (JACLaS)により創設されたもので、日本医療検査科学会において広く臨床検査関連大学の大学院・学部生演題を募集し、その中から受賞者を選考している賞です。
   本学学生の受賞は、JACLaS Award II は今回が初、JACLaS Award I は2年連続4人目となります。

1.日本医療検査科学会第54回大会 概要

会期:2022年10月7日(金) ~ 2022年10月9日(日)
会場:神戸国際会議場

2.受賞

● JACLaS Award II (大学院生部門)

受賞者:渡辺 駿太(埼玉県立大学大学院 博士前期課程 健康福祉学専修2年)
演題名:免疫阻害法によるCK-MB 活性測定の校正法に関する一考察

● JACLaS Award I (学部生部門)

受賞者 : 柴田 美空(埼玉県立大学 保健医療福祉学部 健康開発学科 検査技術科学専攻4年)
演題名:LD 活性中のH型およびM型サブユニット活性の分別定量
 

3.受賞者・指導教員からのコメント

● 渡辺 駿太さん:免疫阻害法によるCK-MB 活性測定の校正法に関する一考察

【受賞者 渡辺 駿太さんコメント】
   この度は日本医療検査科学会第54回大会におきまして、JACLaS Award II という栄誉ある賞を頂戴し、本演題を選考していただきましたことを大変光栄に存じます。学部時代からご指導を頂いております松下誠先生をはじめ、共同研究者の先生方に厚くお礼申し上げます。
   当研究室では、基礎検討でありながらも、臨床の現場で広く扱われている検査項目に関する研究、検討を行い、松下先生のご指導の元、その成果を報告して参りました。その中で私は「CK」に関する研究を学部4年次から現在まで継続してきました。今回この継続してきた研究が、評価していただけたこと、またこの知見を報告する機会を与えていただいたことを大変嬉しく思います。この度の成果が今後の臨床検査技術の発展に貢献できることを願っております。
   今後も更なる検討を続け、新規知見を報告するべく奮励努力して参ります。

【指導教員 松下 誠 教授コメント】
   渡辺さん、受賞おめでとうございます。血清中CK-MB量の測定は心筋梗塞の指標として広く利用されています。渡辺さんは、CK 活性測定におけるM型およびB型サブユニットの反応性の相違を明らかにし、その結果を基に現在のCK-MB活性測定の校正法について新たな提案を行いました。これは現在の免疫阻害法におけるCK-MB活性測定の標準化において、たいへん貴重な報告で、JACLaSより高い評価を受けました。今後のこの提案が日常検査に普及することを期待しています。

● 柴田 美空さん:LD 活性中のH型およびM型サブユニット活性の分別定量

【受賞者 柴田 美空 さんコメント】
   この度は、日本医療検査科学会第54回大会において、JACLaS Award I という栄誉ある賞を賜りましたこと、大変光栄に思います。日頃より丁寧にご指導いただき、このような大きな学会で発表する機会を与えてくださった松下誠先生、学会関係者の皆様、また共同研究者の皆様に心より感謝申し上げます。学会での口頭発表を含め、卒業研究を通して様々な経験をして、学びを深めることができ、大変嬉しく思います。今回の受賞を励みに、今後も精進して参りたいと思います。

【指導教員 松下 誠 教授コメント】
   柴田さん、受賞おめでとうございます。血清中の乳酸脱水素酵素 (LD)には、5つのアイソザイムが存在し、その各アイソザイム量は電気泳動法で測定されています。今回、柴田さんは血清LD 活性を H型およびM型サブユニット活性として分別定量する新たなLD アイソザイム検査法を考案されました。これは日常検査の酵素のアイソザイム分析において、たいへん貴重な報告で、JACLaSより高い評価を受けました。今後の更なる発展を期待しています。

  • 渡辺 駿太 さん

  • 柴田 美空 さん