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理事長からのメッセージ

理事長からのメッセージ

理事長の田中滋からのメッセージです。

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埼玉県立大学は1999年4月に開学して今年で24年目、公立大学法人化して13年目を迎えます。2009年度には大学院博士前期課程、2015年度には大学院博士後期課程が開設され、さらに2016年に研究開発センター、2019年には高等教育開発センターが作られました。今では本学は、名実ともに教育と研究の両輪が揃う体制となっています。

また、2015年9月に「基本理念」を定めました。
基本理念の核になる言葉は、「陶冶」、「進取」、「創発」です。前文では、本学が「保健医療福祉に関する教育・研究の中核となって地域社会に貢献」をミッションとすることを謳っています。

「陶冶」は、生まれついた性質や才能を鍛え、練り上げることを意味します。本学の卒業生の多くは、保健・医療・福祉の分野に従事します。それ以外の分野であっても、働く場では、様々な悩みや苦しみを持つ人に出会うかもしれません。そうした人たちの悩みや苦しみを聞き、寄り添って支える力と心が求められます。その際は、多様な価値観を受け入れられる包容力、温かく豊かな心、強い責任感が欠かせません。そのための人格の「陶冶」なのです。

「進取」は、従来の慣習にとらわれず、進んで新しい事柄に挑もうとする精神を表します。
特に研究はそのような精神の下に進められるべきものであり、その成果を教育に生かしていきます。

「創発」は、いろいろな人や組織などが多数集まる良い環境の下、さまざまな出会いを通じ、質的に異なる高度なシステムが生ずる現象を表現しています。教職員も学生も、個々に努力する姿勢を基礎としなければなりません。ただし、それをベースとしつつも、仲間同士の努力の相互作用や融合によって、新しい価値を創造していく、生き生きとした大学であり続けるための理念です。

さらに、2016年11月にはこの基本理念が末永く本学の学風として定着していくよう、「大学歌」を制定しました。作詞は、本学の社会福祉学科卒業生の丸山暁さんです。歌詞は基本理念をしっかりと捉え、簡潔にして適切な表現であり、本学の情景や特徴もよく捉えています。作曲は、埼玉県秩父特別支援学校の高橋浩美先生です。凛として、清々しく、一度聞くとすぐに口ずさむことができるような明るく親しみやすい曲です。

本学および埼玉県にゆかりのあるお二人により、日本一の大学歌ができました。この日本一の大学歌に相応しいように、基本理念を具現化し、本学は保健医療福祉分野における日本一の大学を目指しています。

一方、社会環境の面に目を向けると、2035年のわが国は、85歳以上人口が1,000万人を超える超高齢社会に突入します。一方、少子化対応の各種政策も不可欠です。加えて、人々の経済格差の拡大も懸念されており、社会福祉専門職のみならず、福祉の意味を理解する保健医療専門職に対する役割が一層大きくなります。

このように、保健医療福祉分野にとっての課題が多様化・複雑化していきます。こうした課題に立ち向かい、未来を切り開き、社会に貢献できる人材を育てる責務を果たし、学生からは「県立大学で学べてよかった。」、卒業生からは「頼りになり、誇りである」、また地域住民や県民の皆様からは「地域の発展充実に役立っている」と信じていただける大学であり続けるよう、教職員一丸となって努力する所存です。

 

 

 

公立大学法人埼玉県立大学 理事長 田中 滋

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