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2024年度大学卒業式・大学院修了式 理事長あいさつ

2022年度 卒業式 理事長あいさつ

卒業生・修了生の皆さん、学部ご卒業、あるいは修士・博士の学位取得、本当におめでとうございます。

なお本日は、県政のかじ取り役として多くの重要課題に日々取り組んでおられる大野埼玉県知事をはじめ、齊藤埼玉県議会議長、福田越谷市長、岩中埼玉県立病院機構理事長にお越しいただいております。
すべてのご来賓の皆様、お忙しい中をご臨席賜り、誠にありがとうございます。 公立大学法人を代表して、心より御礼申し上げます。

卒業生・修了生に話を戻します。 皆さんは、単に規定の課程を終えただけではなく、この国でもっとも深く実践され、進化してきた、多職種連携教育の成果を身に着けたはずです。
現在、埼玉県にかぎらず日本の各地とも、85歳以上、90歳以上の超高齢者急増への対応と、 少子化傾向からの脱却を両方考え、目的実現のための努力を怠ってはならない、厳しい時代のニーズに直面しています。
こうした時代のニーズに万能の手段はありません。しかし、皆さんも在学中に学んだように、 予防や生活支援、さらに住まい政策を含む、地域包括ケアシステムの進展は役に立つ手段です。
卒業生・修了生は、各地の地域包括ケアシステム進展にとっても、推進者として役立つ存在となっていくでしょう。 保健医療福祉職として働く方々にとどまらず、自治体や企業、あるいはNPOなどで様々な仕事を行う上でも、地域社会への貢献が行われるものと期待しています。
ただし、そのような力を獲得していく過程を今日まで長きにわたって育て、支え、見守ってこられたご家族の皆さまや、大切な時間を共に過ごし、共に考えてきた教職員への感謝の気持ちも大切です。
加えて、感謝しなくてはならない、もう一つの大切な事柄に触れておきます。
それは、本学運営に要する費用の半分強は、埼玉県民による各種の税負担などを元としている点です。
皆さんは、そして我々教職員は、このように、広く地域社会全体の支援の上で活動していることを忘れてはなりません。
そのためにも、埼玉県立大学の基本理念である「陶冶」、「進取」、「創発」を、 これからの人生を考える上での鑑となる言葉として改めてかみしめましょう。
様々な人に、それぞれの価値観を尊重しながら寄り添えるよう、人格を陶冶し、 進取の気象をもって新しい事柄に挑戦し、多様な連携を通じて新たな価値を創造する。
このような基本理念を持つ埼玉県立大学で、同級生と共に学んだ時間を心に刻み、プライドを持って人生を切り開いていってください。皆さんは、悩み、考え、工夫しながら変革を図る力を間違いなく持っています。
結びにあたり、教職員一同と共に、ご家族の皆さまに対して、ご子弟や配偶者の卒業・修了を深くお祝いいたします。
卒業生・修了生の今後の発展と活躍を信じている、 とお伝えして、私のお祝いの言葉といたします。
本日は、おめでとうございます。


2025年3月14日

 

公立大学法人埼玉県立大学
理事長 田中 滋