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学長からのメッセージ

学長からのメッセージ

学長の林 裕栄からのメッセージです。

   埼玉県立大学は、1999年に保健・医療・福祉の分野において、専門的な知識と技術を備えた人材を育成する大学として設立され、昨年度25周年を迎えました。その前身である埼玉県立衛生短期大学を加えますと50年の歴史を持つ伝統ある大学です。卒業生は、埼玉県内外で活躍しています。2009年に大学院博士前期課程を、2015年に大学院博士後期課程を開設しました。学部は5学科5専攻で、学部大学院にわたる一貫した教育カリキュラムを構築しております。また、基礎研究から臨床実践に至る広範囲な研究を推進しています。

   本学は、「陶冶、進取、創発」を基本理念として、保健・医療・福祉に関する教育・研究の中核となり地域社会に貢献しております。

   学部教育では、各学科がそれぞれ独自の専門性を追求する一方で、あらゆる人々と連携し実践活動ができる人材を育てたいという考えから、「連携と統合」を教育の柱としております。専門職連携教育(IPE:Interprofessional education)は、開学当初から現在に至るまで、全学を挙げて取り組んでおります。IPE科目として1年次のヒューマンケア論から4年次のIPW実習に至るまで4年間にわたって学科を超えて学んでいきます。このIPE科目や教養科目など全学生が共通に学ぶことを重視し、幅広い視野と学識、コミュニケーション能力と対人関係スキル、多職種連携・協働を習得する教育を行っております。さまざまな学問分野の学生や教員と対話し協働して、人間への理解を深め、対象者の課題をみつけ、科学的根拠に基づいた連携・協働できる実践教育を行っています。
   大学院においても、IPW論(専門職連携実践論)を共通必修科目として配置し、高度専門職や研究者を育成するとともに基礎研究や臨床研究、地域保健・福祉に関する実証的及び政策提案型研究などの成果を世界へ発信しています。
   そして、2024年度にはIPEセンターが開設されました。ここでは、IPE教育プログラムの検討や研修などが行われております。これにより、IPE教育の持続可能性が高まり、医療・福祉現場での連携の質向上に大きく貢献できると考えます。

   2025年度から、学部と大学院の改革が始まりました。学部改革として、健康行動科学専攻が「健康情報学専攻」に専攻名を変更しました。保健医療福祉領域でもDX化が急速に進んでいることからITの基礎を学ぶ情報系科目を新たに設置し、高度化・複雑化する保健医療福祉の理解とデータ分析力をより一層深められるようにいたしました。
   大学院改革では、定員の拡大、コース区分の設置(高度専門職業人向けの教育、学部・博士前期課程一貫教育コース、博士前期課程・後期課程一貫(研究継続)コースが開始されました。学部生や卒業生が本学大学院で学ぶ機会を幅広く提供していきます。
   
   国際交流では、国際的な視野を持った人材の育成を行うために、希望する学生が海外との相互交流できるよう、現在は主に豪州、欧州の大学との交流を行っております。大学院生や教員の研究成果の海外への発信も推進しております。

   社会貢献では、国や埼玉県、市町村、NPOとの協働により、保健医療福祉分野の様々な活動を展開しています。また、研究成果と高い教員の実践能力にもとづいた、地域包括ケアシステム構築に関連するプロジェクト研究の推進と支援、さらに保健医療福祉施設職員の能力向上のための研修など多彩な社会貢献を行っています。 地域に根差した大学であるために学生、教職員が地域活動に参加し、学生の社会性を養う活動も盛んに行われております。

   次世代の創造的発展のために学生の多様性を重んじ、その個性を伸ばす努力を積み重ねながら人材養成することや、優れた研究の推進と社会への発信、地域への貢献などをとおして、埼玉の地に根差した普遍的な取組を行ってまいります。

   今後とも皆様のご支援・ご協力をよろしくお願い致します。


埼玉県立大学 学長 林 裕栄

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