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【参】メインイメージ(理事長、学長メッセージ)
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更新日:2019年03月18日
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平成30年度大学卒業式・大学院修了式 学長式辞

平成30年度 卒業式 学長式辞

平成30年度の大学卒業式・大学院修了式における学長式辞です。




埼玉県立大学は今月をもって開学20周年をむかえます。そのような節目の年に、学士の学位を取得し、卒業式を迎えた保健医療福祉学部417名及び、修士あるいは博士となられた大学院研究科19名の皆さん、本学の学生と教職員を代表して、心からお祝いを申し上げます。
この日にいたる長い年月、皆さんの勉学を支えてこられたご家族や支援者の皆様のご労苦に対し、深く感謝の意を表します。
また、ご多忙にもかかわらず、ご列席いただきました埼玉県知事 上田 清司 様、越谷市長 高橋 努 様を始め、ご来賓の皆様に厚く御礼申し上げます。

卒業生、修了生の皆さんは、それぞれの学位記を手にし、陶冶、進取、創発の基本理念のもとでの、これまでの学びを振り返り、将来への希望と幾ばくかの不安を胸に、自分が歩む未来へ思いをはせていることと思います。
学部の課程を修了し、学士となったことは、皆さんに多様な道を開きます。多くの方は専門資格を得て社会で活躍していくことでしょう。さらに世界中の大学院や高度専門職課程への進学の機会が得られます。
修士あるいは博士号を得られた方は、高度実践者として臨床現場で、あるいは研究者として新たな学術分野で、存分の活躍をされることを期待します。

私たち教員は自らの学修や研究の体験に基づき、真実を探求する知的興奮を、皆さんに伝えました。それに応えて、この日を迎えた皆さんは、先人が残した自然科学や人文科学、実践の知恵を学修することにより、職業人、社会人として必要なコミュニケーション能力や思考過程を身につけ、それらを用いて、社会の中で、問題を発見し、解析し、解決策を見つけ、その成果を人に訴える能力を獲得してきました。
教員は、そのような皆さんの学修を評価し、いわゆる“成績”をつけました。しかしながら、それはあくまでも教員の視点での評価です。同じ学科や研究科に所属し、同じ科目を履修したとしても、皆さんは、自らの意思で一人一人異なる学びをしました。皆さん自身の学びは皆さん自身でしか感じることができません。自分の独自の学びを誇りに思い、大事にしていただきたい。本学で学んだことは、これからの人生の折々に、皆さんを救い、飛躍をもたらすものだと思います。

ところで、これまでに学んだことのみで、これから皆さんが担う、社会における責務を全うすることはできません。皆さんが、これから活動する様々な分野では、最新の知識も5年で過去のものとなり、新たな知見や技術が次々と登場し、まわりの状況は刻々と変化していきます。皆さんは、様々な変化に直面し、それへ適応し、課題を乗り越えなければなりません。
そのためには大学で教授された内容を社会で実践するだけでなく、授けられた知識や技能を拡張し、発展させ、先達の背中を乗り越え、自身の能力の向上を図るとともに、社会の発展に寄与し、それぞれの分野で独創的な未来を築いていただきたい。
それは、絶え間なく続く新たな学びであり、そのような積み重ねが、人々に信頼される職業人や教育者、研究者へ行き着く道です。

一つお願いがあります。皆さんには、今後は様々な面で、本学を支援していただきたい。皆さんがこれから社会で獲得する経験や知見は本学をより良くするために大変貴重なものです。本学の教育と研究の発展のために、本学の出身者だからできること、あるいは、出身者にしかできないことを通じて、将来の埼玉県立大学を一緒に作りあげていただきたいのです。そのためにも本学は、皆さんが、必要なときにはいつでも戻ってこられる場となるように努力します。

最後になりますが、皆さん、健康に注意し、日々の仕事や学修に備えてください。また、私たち教職員のみならず先輩や、皆さんの後に続く後輩と共に、保健医療福祉をはじめとする社会の様々な分野で、皆さんが力強く歩んでいくことを祈念して、私の挨拶といたします。

平成31年3月15日

公立大学法人埼玉県立大学長
萱場 一則