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【参】メインイメージ(教員紹介)
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教員DB:詳細

西原 賢

Ken NISHIHARA

201135

氏名 西原 賢
Ken NISHIHARA
学科・研究科 理学療法学科/大学院研究科
職名 教授
学位 博士 (医学) / Ph.D.
専門分野 電気生理運動学・物理療法学
E-mail nishihara-ken “at” spu.ac.jp
※“at”を@に置き換えて下さい。

専門分野

・電気生理運動学 (Electrophysiology and Kinesiology)
・物理療法学 (Therapeutic Modalities)

研究テーマ

1. 超音波画像を用いた筋厚と輝度の分析による運動機能と骨格筋との比較
 (Comparison of motor function and skeletal muscle by an analysis of muscle thickness and echo intensity with ultrasound imaging)
2. 運動神経伝導速度の計測による運動神経機能の推定
 (Estimation of motor nerve function by analysis of motor nerve conduction velocity)
3. 筋線維伝導速度推定のためのパルス検出平均法の開発
 (Development of detected pulse-averaging technique for muscle fiber conduction velocity estimation)

教育分野(担当科目)

担当科目:運動解析学特論、理学療法症候障害論、理学療法症候障害論演習、リハビリテーション学演習、物理療法学、物理療法学実習、記録データ解析学演習、理学療法学研究法、運動学実習、基礎運動療法学実習、身体機能作業療法学実習
 
 一方的な講義とならないように実技を交えて進めるように心がけています。大学院講義においては、意図した運動指令を実際の運動の実行に至るまでのメカニズムについて説明しています。また、身体の運動を、運動計測機器を用いて記録し、分析する方法について理論と実践を交えて演習を行っています。

自己PR

 筋電図や画像の処理分析を主に行って来ました。波形や画像などのデータを生のままで素直に観測しながら隠れている情報を検出していき、これまで見過ごされてきたものを明らかにすることに興味を持っています。

受験者へのメッセージ

 既存の論文を読解しながらその内容をモディファイして研究テーマを決めていくことがよく見受けられますが、それだと上辺だけのマネごとになる可能性があります。自分の頭で現象を突き詰める気持ちで考え抜き、テーマを固めてから関連の論文を読むようにすると、より斬新で面白い研究が出来るようになるかと思います。

最近の研究内容

筋電図の正規化ピーク平均法を立案して骨格筋の随意運動時に発生した活動電位の筋線維伝導の様子を視覚的に示しました。それによって、電極と神経支配域との位置関係が筋電図の波形に影響することを明らかにし、等張性筋収縮時の筋の解剖学的変化が非観血的に究明されました。
誘発筋電図による神経伝導速度を処理する手法を開発することで、運動機能低下を認めない高齢者でも、運動神経機能変化が評価できる可能性を示しました。
超音波画像の筋輝度データから空間的な周波数分析を行うことで高齢者と若年者の筋質を比較することができました。
具体的には以下のようになります。
 
1. 波形処理技術による筋線維伝導速度分布の推定
2. 神経支配域と電極との位置関係が表面電極筋電図に及ぼす影響
3. 連続したダイナミック筋収縮による神経支配域の移動の観測(下の左側の写真)
4. 運動神経伝導速度の計測による高齢者の神経機能評価の新しい方法
5. 骨格筋における超音波画像のエコー輝度による空間的周波数分析(下の右側の写真)