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下水由来および臨床由来ESBL産生Escherichia coliの分子疫学的解析 基質特異性拡張型βラクタマーゼ (extended-spectrum β-lactamas: ESBL) 産生Escherichia coliは、1980年代から欧米で出現し、瞬く間に全世界の医療機関に広まりました。我が国では2000年代に入り徐々に増加が見られ、その後、分離数が急激に増加しました。近年では、健常者の腸管内に一定の割合でESBL 産生大腸菌が保菌されていることも明らかにされ、ESBL 産生菌の感染対策には、臨床だけではなく市中を含め、継続的に監視する必要性が高まっています。 本研究では下水および臨床由来ESBL産生 E. coliを対象として薬剤感受性試験、耐性遺伝子解析および全ゲノム解析を行い、各分野の薬剤耐性の状況や相互の関係性を明らかにすることを目的とし解析を進めています。本研究の成果が、「One health approach」に基づく薬剤耐性(AMR)対策に大きく貢献し、さらに、新しいAMR監視システムの開発にもつながることを期待しています。