氏名 |
栗延 孟 Takeshi KURINOBU |
学科・研究科 |
社会福祉子ども学科 社会福祉学専攻/大学院研究科
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職名 |
准教授
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学位 |
博士(心理学)/Ph.D.(Psychology)
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専門分野 |
高齢者福祉、認知心理学、介護福祉
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E-mail |
kurinobu-takeshi“at”spu.ac.jp
※“at”を@に置き換えて下さい。 |
専門分野
・高齢者福祉
・認知心理学
・介護福祉
研究テーマ
1. 家族介護者の心理的支援に関する研究
Research on Psychological Support for Family Caregivers
2.「良いこと日記」介入の効果と応用に関する研究
Research on the Effects and Applications of the "Good Things Diary" Intervention
3. 介護従事者の専門性・意欲・定着に資する実践開発研究
Practice-Based Research to Enhance the Professionalism, Motivation, and Retention of Care Workers
教育分野(担当科目)
担当科目: ソーシャルワーク概論Ⅱ,ソーシャルワークの理論と方法(専門)Ⅱ,ソーシャルワーク実習指導Ⅱ・Ⅲ,ソーシャルワーク実習Ⅱ・Ⅲ,ソーシャルワーク演習Ⅱ・Ⅲ,IPW実習
【概要・工夫など】
ソーシャルワークの基礎的な科目を担当しており,授業では実際の場面と結び付けて理解が深まるよう,具体的な事例を紹介しながら進めています。演習においては,学生同士での討論を中心とし,「教わる」のではなく「気づく」ことを重視した学習環境づくりを意識しています。
自己PR
大学では数学を学んでいましたが,なぜか特別養護老人ホームで介護の仕事をして,気づけば福祉の道へ足を踏み入れていました。現在は,介護者の心理的支援をテーマに,「介護良いこと日記」や「介護自慢大会」といった,現場とつながる実践的な研究に取り組んでいます。実践に根ざした視点と,ちょっとユニークな切り口を大切にしています。
受験者へのメッセージ
福祉の現場では,利用者や家族の幸せについて考えます。そこには「これが正解」というものがありません。だからこそ,考えたり,悩んだり,誰かと語ったりすることに価値があります。そんな“答えのない問い”を一緒に考えて,悩んで,楽しんでいきましょう。
最近の研究内容
1. 家族介護者の心理的支援に関する研究
家族介護は大変さばかりが注目されがちですが,近年では介護の良い側面を感じる気持ち(PAC:Positive Aspects of Caregiving)にも注目が集まっています。私は,PACを高める方法として「介護良いこと日記」を開発し,その効果を検証しています。「介護良いこと日記」を書くこと,また他者の「介護良いこと日記」を読むことでも,PACや心の健康が向上することがわかってきました。現在は、SNSでの活用にも取り組んでいます。
2. 「良いこと日記」介入の効果と応用に関する研究
「介護良いこと日記」は,介護の中で見つけたポジティブな出来事を書きだすことで“介護の中にある良いこと”を再認識し,介護そのものへの見方をポジティブなものにする手法です。この発想を広げて,介護職が仕事の中の良いことに注目する「良いこと日記」を書くと,やる気や前向きな気持ちが高まることがわかってきました。現在は,他の対人援助職にも応用できるかを検討しています。
3. 介護従事者の専門性・意欲・定着に資する実践開発研究
現場介護職員による私たちの介護自慢大会を定期的に開催しており,介護職の方が日々の仕事上の工夫や取り組みを発表・共有する場をつくっています。誰かが一方的に教えるのではなく,お互いが教えあうことで専門性やモチベーションが高まり,自分の仕事を前向きに見直すきっかけになります。大会を通じて,介護職の知恵や実践を言語化し,現場で役立つノウハウの可視化に取り組んでいます。
研究業績(外部サイト)