平成29年 健康開発学科口腔保健科学専攻卒業
日本赤十字社 さいたま赤十字病院勤務
歯科衛生士
青木 朋子さん
専門職連携教育(IPE)を4年間受けたことが強み。
他職種の専門性を理解し業務連携を円滑に行えることに繋がっています。
なぜ、埼玉県立大学を選びましたか。
女性として自立した生活を送りたいと思い、資格を取得したいと考えていました。そんな中、高校生の時に参加した高齢者との交流ボランティアで、歯に悩みを持つ方が多くいらっしゃり、医療職の中でも歯科衛生士という職業に興味を持ちました。
大学の中でも、埼玉県立大学は、キャンパスがとても綺麗で設備が充実しているとともに、医療職の資格取得を目指す学生が多く、連携教育を通して歯学だけでなく幅広い視点で学ぶことができることに魅力を感じ、この大学を選びました。
埼玉県立大学の特徴・印象は?
口腔保健科学専攻専攻は、口腔領域から全身の健康を総合的に推進できるよう専門知識や技術を学びます。選択をすれば歯科衛生士の国家試験受験資格だけでなく、養護教諭一種免許も取得可能です。1年目は他学科の学生と共に基礎知識を学びます。専門知識に関しては座学、模型を使った実習、学生同士の相互実習、施設現場での実習と順を追って学んでいきます。臨床実習施設は歯科医療現場だけでなく小・中学校や障害者施設などがあり、様々な経験を積むことができます。専攻の同期は少人数で仲が良く、テストや実習など皆で協力して乗り越えました。先生方とは距離が近く、気軽に質問ができたり丁寧な指導を受けることができます。
学生生活全般を振り返って、
よかった思い出・印象深い出来事は何ですか。
私は地方出身で、入学後から一人暮らしを始めました。大学周辺に一人暮らし用アパートは多くあり、そこで暮らす学生も多く安心感がありました。大学施設は情報センター(図書館)をよく利用していました。自習スペースやパソコンスペースが広く、医療系の参考書も充実しているため、放課後だけでなく授業の合間などにも利用していました。サークル活動はアウトドアサークルに所属し、キャンプやスキーなどを季節に合わせて楽しみました。
現在どのような仕事をされていますか。
現在の仕事の魅力、やりがいを教えてください。
さいたま赤十字病院の口腔外科に勤務しています。歯科衛生士として、口腔外科疾患全般の診療補助や、入院手術となった患者さんに対して手術室での介助を行います。また、医科連携による全身麻酔下手術やがん化学療法に伴う口腔管理にも携わります。治療中の患者さんの口腔内トラブルは、治療計画だけでなくQOLに影響することもあるため、手術前後の口腔ケアや薬剤投与による有害事象の予防に努めています。
日々、新しい学びがあります。患者さんが回復していく姿を拝見できることは嬉しく、感謝の言葉を頂けた時にやりがいを感じます。
学んだことが職場でどう活かされていますか。
専門職連携教育(IPE)を4年間受けたことが強みと感じています。座学や施設実習の中で、専門職ごとに患者さんに対する考え方や対応の方法が異なることを学びました。病院では、様々な職種の方と関わる機会があります。他職種の専門性を理解するとともに、自分の考えや実施内容を分かりやすく伝達できるようなコミュニケーションを心掛けています。私は歯科衛生士という職種ですが、看護部に所属しており、入職時の新人研修では、新人看護師の方と研修を受ける機会がありました。教育内容を知り良好な関係を持てたことは、現在の情報共有や業務連携を円滑に行えることに繋がっています。