
博士前期課程
リハビリテーション学専修 1年(取材当時)
岸本 俊樹
平日の日中は急性期病院で理学療法士として勤務。
臨床業務と研究を同時に行い、さらに深い学びを実感。

なぜ、埼玉県立大学の大学院を選びましたか。
日中は急性期病院で勤務しているため、大学院に通うには夜間の授業が可能な大学院を探す必要がありました。埼玉県立大学は職場から1時間弱程度で通学が可能であり、条件が整っていました。また、公立の大学で学費も安く、リハビリや看護、臨床検査、福祉など多様な領域の学生が一緒に学べることにとても魅力を感じました。

大学院で学ぼうと思った時期やきっかけは。
日々臨床で業務をしていると、「何で私は痛みがでているのか」や「私の症状はこの先どなっていくの」など患者様から様々な質問を受けることが多く、悩むことがありました。日々の多忙な臨床業務や家庭生活の中で勉強や研究をしてもなかなかはかどらず、意欲はありながらも不完全燃焼でした。ある時、患者様と話をしている時に「研究したいなら大学院に行ってみたらどうだ。研究して医療を発展させて欲しい。」と言って頂くことがありました。その言葉に背中を押されて、大学院を目指すことを決めました。

現在どのような研究をしていますか。
急性期病院で多くの慢性腰痛患者を担当する機会があり、腰痛の治療や予防について考えることが多くありました。地域や一般企業での腰痛予防の取り組みなどにも従事することがあり、病院外の地域でも腰痛に対するニーズが大きいことが分かりました。現在は、腰痛や肩こりなどの筋骨格系疼痛の慢性化の予測や予防に関係する心理社会的要因を探索する研究をしています。

後輩への応援や受験のアドバイスをお願いします。
研究では初心を忘れずに熱い気持ちを持ち続けるという非常にタフな精神力を求められると思います。大学院では自分は何ができるのか、したいのかを明確にして受験するとよいと思います。とても大変なことではありますが、達成感はとても大きいと思います。