1.学会概要
第52回埼玉県医学検査学会
会期:令和6年12月8日(日)
会場:大宮ソニックシティ
第52回埼玉県医学検査学会は、木暮憲幸学会長(一般社団法人TMG本部)の下、学会テーマ「Challenge! ~多様化するニーズへの実践と進化~」をかかげ、1022名を迎え盛会裏に終了しました。
2.受賞概要
受 賞: 『埼臨技奨励賞』
受賞者: 後藤 美楓(埼玉県立大学保健医療福祉学部 健康開発学科 検査技術科学専攻4年)
演題名: 埼玉県の下水由来MRSAの毒素遺伝子保有状況について
共同演者:村山浩基、前田遥香、平川乃朱、胡翔子、久恒順三、岸井こずゑ(検査技術科学専攻・准教授)、村井美代(検査技術科学専攻・教授)
一般演題88題のうち21題の学生演題から『埼臨技奨励賞』として4名が選考され、令和7年3月14日(金)の埼玉県臨床検査技師会臨時総会において表彰式が執り行われました。
3.受賞者、研究指導教員からのコメント
≪後藤 美楓さんコメント≫
この度は埼臨技奨励賞を頂き、大変光栄に思います。 熱心にご指導下さった村井先生、また、ご協力下さった共同研究者の皆様、埼玉県下水道局の皆様に深く感謝申し上げます。 医学検査学会での発表は、私にとって大変貴重な経験となりました。 研究では、学内で菌株データをまとめるだけでなく、臨床の情報もお聞きすることができ、学内の研究と臨床の繋がりを感じることができました。 また、抄録や発表資料を作成する中で、発言一言一言に責任が伴うことを学びました。この経験を生かし、就職後も積極的に、学会発表などに取り組んで参ります。 この度は誠にありがとうございました。
≪指導教員 村井 美代教授コメント≫
後藤さん、埼臨技奨励賞受賞、おめでとうございます。 後藤さんは、微生物学研究室で同期の前田さん、平川さん、胡さん、大学院生の村山さんらと協力し、また学外共同研究者として久恒順三先生(国立感染症研究所、薬剤耐性研究センター)の協力を得て、下水から分離したMRSAの遺伝子解析や薬剤感受性試験の結果をまとめて発表しました。今回の受賞では、後藤さんが研究の背景や目的をよく理解し、たくさんの菌株データを的確にまとめて、研究成果をわかりやすく説明したことが評価された結果だと思います。また今回の発表を通じて、実際に臨床で薬剤耐性対策に携わっておられる方々に、臨床で問題視されている毒素保有MRSAが市中にも存在する事実を知っていただけたことに、大きな意義があったと思っています。後藤さんには、この発表を通じて得た経験を活かし、卒業後も臨床検査の業務に励みながら、研究でも活躍してくれるものと期待しています。
令和7年3月14日開催の第52回埼玉県医学検査学会「各賞授賞」表彰式にて、
埼臨技奨励賞を受賞した後藤さん(中央)と埼玉県臨床検査技師会理事で本学教員久保田亮准教授(左)と指導教員の村井美代教授(右)。