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平成29年度道学教師理事長賞について(受賞者:林弘之教授、東宏行教授、森正樹准教授、隈元庸夫准教授) 

ニュース

2018/03/27


   道学教師理事長賞は、本学において高い教養や専門的な知識・技術の教授と併せて、学生の優れた人格形成に資するよう工夫した取組を行い、高い能力、豊かな人間性、確かな倫理観を併せ持つ保健医療福祉に携わる人材の育成に顕著な成果を挙げた教師を表彰することにより、教員の意欲及び教育の質の向上を図るために、平成26年度に創設されました。
   平成29年度道学教師理事長賞受賞者は、教員推薦及び学生投票の結果から、以下の4名に決定し、平成30年3月6日(火)に、道学教師理事長賞表彰式が行われました。表彰式において、理事長から表彰状及び目録が授与されました。

1   受賞者  

林  弘之  教授(共通教育科)
東  宏行  教授(共通教育科)
森  正樹  准教授(共通教育科)
隈元  庸夫  准教授(理学療法学科)

2   理事長祝辞

   受賞された皆様おめでとうございます。
   大学は、教育・研究・社会貢献という3つの大きな役割を持っています。3年前に博士後期課程の設置が認められ、本学の研究者・教育者を育成する機能が強化され、実質的に教育と研究の両輪がそろうことになりました。その後、研究開発センターを設置し、研究機能を一段と高めるとともに、地域に貢献するような研究に取り組み、本学自身が大きく成長する体制ができたと思います。
   先生方が携わる教育と研究のうち研究については、研究の成果は学会等で評価され、努力の結果は本人に帰属し社会的にも認められることになります。一方、教育については、教育を受けた学生は毎年卒業していきますので、研究成果のように積み重ねていくことができません。
   しかし、大学の機能として一番大事なのは教育であり、その教育に努力している先生方を表彰する、そういう仕組みを作れないかと考え、道学教師理事長賞を設けた次第です。
   道学という言葉は、中国の四書五経の一つである「中庸」という本に出てきます。「中庸」の冒頭に朱熹が前文を書いていまして、その中に道学という言葉が出てきます。道、即ち人としての生き方、それを学ぶという意味です。
   その「中庸」には、私の好きな言葉の一つですが、「誠は天の道なり。これを誠にするは人の道なり」という言葉があります。まさに、そのような姿勢、そのような生き方が、教育者を通じて学生に伝わり、学生が誠の道を踏みながら成長していく、そういう教育が展開されるようになってほしい、この表彰制度に込められている思いです。
   受賞された先生方におかれましては、学生にとって範となる教師として、これからも一層頑張っていただきたいと思います。
   お祝いの言葉が期待を込める言葉になってしまいましたが、心からお祝いを申し上げつつ、また、大きな期待を寄せつつ、私のあいさつとさせていただきます。
   本日はおめでとうございました。

3   受賞者からのコメント

林  弘之  教授(共通教育科)

​    この度は道学教師理事長賞を賜り有り難うございました。今回二度目の受賞で、今回も学生の皆様の投票によって決まったと伺い、教師冥利に尽きるとともに、大変光栄に思います。

   私の担当いたします解剖学は医学の基本となる学問ですが、膨大な量の用語を学修しなければならないものです。学生の皆さんにとっては決して楽しい講義ではないと思います。その中で、受賞対象として投票して頂けたのは、ひとえに学生の皆さん一人一人がこの講義の重要性を理解し、取り組んできたことの表れでもあると思います。学生の皆さんのモチベーションの高さに助けられて講義を続けられた上に、このような賞まで頂き、本当に感謝申し上げます。今回の受賞を機に、さらに諸先生方のご指導を仰ぎながら、より良い授業にするよう精進するつもりです。有り難うございました。

東  宏行  教授  (共通教育科)

   大変にうれしく励みになる賞を賜り、心より感謝申し上げます。長年実践してきた授業が評価されての受賞は、感無量です。本学の学生は、大変熱心に学び、教師の意図を先取りする能力が高いと感じています。ですので、時には教師を助けてくれることもあります。私も、幾度となく学生に助けられながら授業をしていると実感しています。
   私は、授業の準備をしながら、新たに発見して納得したこと、疑問に思ったこと、不思議だと思ったこと等々を授業中に織り込んでいます。それは、知識に至るプロセスを学ぶことを大切にしたいからです。これから社会で活躍する人間になって行く学生の皆さんと相対した時、話したいこと、伝えたいこと、聞いてみたいことは沢山あります。そうしたことを仕事とする教師の職に就いていることを、とても幸せだと感じています。
今回の受賞は、自分は教師として仕事をしているということを、あらためて見つめなおすきっかけになりました。振り返ってみると、まだまだ不十分な事が山のようにあることに気づかされました。もっと授業に向き合わないといけないなあと反省しています。
   ただ、授業というのは、教師だけでは成り立たない。学生がいて、教室があって、教務の仕組みや学習環境をつくっていただいている、多くの方々の取り組みがあって成立しています。1コマの授業が、多くの方々によってつくられていることを忘れずに、一瞬一瞬を、新鮮な気持ちで大切にしていきたいと思います。「道学教師理事長賞」ありがとうございました。

森  正樹  准教授(共通教育科)

   道学教師理事長賞を賜りましたこと、誠に光栄です。平素より私の教育実践に、ご理解とご支援を頂きました全ての方々に心より御礼申し上げます。さらに、今回の受賞が多くの学生諸君の投票によるものと伺いました。教職にある者として誇らしく、かつ、深い喜びを禁じ得ません。
   ご縁があって、本学に奉職して10年になります。現在、主に教育や発達に関する科目を担当しています。特に、発達障害など特別支援を必要とするお子さんの教育を研究テーマとしています。また以前は長く、障害のあるお子さん達の教育や療育の現場におりました。その頃から、私に実践者としてのエネルギーを補給し、鼓舞し続けているのが、子ども達の成長に関わることの喜びです。
  その喜びは、大学教員として教壇に立つ今も変わることはありません。何かに真摯に向かい合う時、何かを深く理解できた時、何かを成し遂げた時、そして夢と志を語り合う時、埼玉県立大学の学生達は輝いています。そんな学生が専門職として社会で活躍する姿に励まされています。そこで、私は本学の教職員の皆さんと一緒に、学生諸君の「自己実現の応援団」でありたいと思います。今回の受賞を機にその志を新たにし、一層の研鑽に励む所存であります。この度は、誠に有難うございました。

隈元  庸夫  准教授(理学療法学科)

   道学教師理事長賞をいただきましたこと、心より光栄に存じます。
   何よりも学生投票で選出いただきましたこと感激に絶えません。学生の皆様に感謝申し上げますとともに、私を常にサポートしていただいております理学療法学科教員をはじめとした諸先生方、事務の方々、関係する皆様に改めて感謝申し上げます。
   臨床時代は患者様が一番大事、教員となってからは患者様を将来担当する学生さんが一番大事をモットーに着任5年目を終えることとなりますが、赴任以来いつも感じているのは本学の学生さんはまさしく金の卵だということです。私が学生だった時と比較できないほどみなさん知的好奇心に溢れ、自学自修を実践されている印象を持っています。そしてそのような学生さんにかかわらせていただいていることに感謝するとともに誇りを感じております。
   今回の受賞を励みとし、また本賞の名に恥じないよう、これからなお一層精進してまいりたいと思います。本当にありがとうございました。