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研究活動
2023/12/21
埼玉県立大学大学院 博士後期課程大学院生 宇佐美優奈さん(第一著者)と、飯島弘貴助教(Harvard Medical School/Schoen Adams Research Institute at Spaulding:本学理学療法学科卒業生)、本学大学院 国分貴徳准教授(責任著者)のグループは、これまで明らかにされている腱発達メカノバイオロジー研究に関する知見に関して、メカニカルストレス※1の定義、役割の視点からスコーピングレビュー※2形式でまとめ、総説論文として公開しました。 本論文において、胚から生後初期にかけての腱の発達においては、メカニカルストレスが関連遺伝子の発現や物理的特性の成熟の促進などといったいくつかの役割を持つことが示唆されました。一方で、メカニカルストレスを制御する動物モデルの種差や方法論的な異質性が確認されたことから、今後、本分野の包括的な理解を確立するためには、メカニカルストレスを調整するモデルの方法論的共通性が必要であると指摘しました。 今回まとめられた知見が、腱の発生・運動生物学およびメカノバイオロジーの分野における今後の研究の礎となることが期待されます。 ※1 メカニカルストレス 細胞や組織が体内で受ける機械的刺激。 ※2 スコーピングレビュー 幅広い知見を網羅的に概観することを主な目的とし、検索手順やデータ抽出の方法を明確にした上で、研究データを統合する方法。 この成果は、2023年11月10日にDevelopmental Dynamics誌のオンライン速報版で公開されました。
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