2021年12月23日（木）に作業療法学科の1・2年生を対象に，3Dプリンタ研修会「クリスマスツリーを作ろう！」を開催しました．
作業療法士などのリハビリテーション専門職は，日常生活の困りごとについて，関節の動く範囲や筋力の改善に向けたリハビリテーションだけでなく，今の状態で可能にするために，その方に合わせて自助具を作製する支援も行います．最近では，その自助具を3Dプリンタを使って，作製する機会が増えてきていますので，興味のある学生には1・2年生の早い段階から知ってもらおうと企画しました．また，既に授業で学んだ3年生には，教える側になってもらい，手伝ってもらいました．

まず初回の今回は，3Dプリンタとは何か？といった基本的な概要の話から，パソコンやiPadを使った3Dモデリング，3Dモデリングしたものを印刷と，基礎から少し応用まで体験してもらいました．参加した1・2年生にとっては，初めての内容ばかりでしたが，興味のある内容とあって，とても真剣に話に耳を傾けていました．また，自分で初めて3Dモデリングや印刷まで行い，とても楽しそうに学んでおり，さらには自分でデザインしたものが印刷され，形になる感動を味わっていました．印刷中は，1~3年生で学年を越えた交流をして盛り上がっていました．

このようなデジタルを使いこなすことができるようになることで，「人に合わせたモノづくり」が可能になることを学べたようで，作業療法士の未来も無限大であることを実感したのではないでしょうか．また，患者さんの生活の可能性をより広げるために，これからの大学生活の中で自分たちの柔軟な発想を形にする経験をたくさんしてもらおうと思います．