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オープンカレッジ講座2022「3Dプリンタを使ってみよう」を小学生・中学生を対象に開催しました

作業療法学科

2022/08/05

2022年7月28日(木)と8月4日(木)に,小学4〜6年生・中学生を対象に,オープンカレッジ講座2022「3Dプリンタを使ってみよう」を開催しました.作業療法士などのリハビリテーション専門職は,日常生活の困りごとについて,関節の動く範囲や筋力の改善に向けたリハビリテーションだけでなく,今の状態で可能にするために,その方に合わせて自助具を作製する支援も行います.最近では,その自助具を3Dプリンタを使って,作製する機会が増えてきていますので,今話題の3Dプリンタと作業療法とを掛け合わせて,小学生や中学生,その保護者の方々に,3Dプリンタを知って体験してもらうことはもちろん,作業療法などのリハビリテーションを知ってもらうことも目的として企画しました.

今回は,「3Dプリンタってなに?」「3Dプリンタと作業療法」の講義や,「3Dモデリング体験」「3Dプリント体験」という基礎から少し応用まで体験してもらいました.「3Dプリンタってなに?」では,3Dプリンタの特徴や3Dプリンタで印刷できるものについて,紹介しました.「3Dモデリング体験」は,実際にパソコンを使って,3Dデータを作ってみる(3Dモデリング)という体験を行いました.初めての3Dモデリングではありましたが,すぐに使えるようになっており,小学生や中学生の柔軟な発想や実践力にとても可能性を感じました.「3Dプリント体験」では,自分の好きな形に,自分の名前などを入れたキーホルダーを3Dモデリングし,世界に一つだけのキーホルダーを作ってもらいました.一緒に参加した保護者の方々と一緒に考えたり,作ったりと,親子関係が深まる一面も見られました.世界に一つだけのキーホルダーを3Dモデリングした後は,実際に3Dプリントしてもらいました.3Dプリント中は,プルバックカーの色付け体験,3Dプラモデルの作製を行なってもらいました.小学生や中学生だけでなく,保護者の方々にとっても,初めてみる3Dプリンタにとても興味津々で,3Dプリンタを操作すること,3Dプリンタがどのように動くのか,自分で作ったキーホルダーがどのようにプリントされるのか,自分で作ったキーホルダーは本当に形になるのか,とても目を輝かせて見ていたことがとても印象的です.さらには,自分でデザインしたキーホルダーがプリントされ,形になる感動を味わっていました.
最後は,「3Dプリンタと作業療法」として,3Dプリンタと作業療法がどのように結びつくのか,3Dプリントされたものがどのように作業療法場面で使用されるのかについて,紹介しました.このようなデジタル機械を使うことで,「人に合わせたモノづくり」が可能になること,そのモノがあることで,その方の生活を変えることができることを少し知っていただけたのではないでしょうか.また,作業療法士は,怪我をしたり,病気になってから出会うことが多い専門職のため,普段の生活の中では知ることが少ない仕事ではありますが,今回のような企画を通して,作業療法士という仕事があることを少し知ってもらえたのではないかと思います.
また,新聞記者の取材も入り,人生初めてのインタビューを受けた小学生にとっては,貴重な体験になったのではないでしょうか.

この企画は初めて開催される企画で,100名以上の応募をいただきましたが,今回の内容が実際に3Dプリントまでを体験するという内容であり,3Dプリントに少し時間がかかるため,両日で約10名ずつの小学生と中学生に参加していただきました.ご参加いただいた小学生・中学生・保護者の皆様,誠にありがとうございました.また,残念ながら,今回当選できなかった小学生・中学生には,次回以降に参加していただけるよう,また企画していこうと思っています.

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