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博士前期課程2年次 山口奈摘美さんが第59回日本臨床化学会年次学術集会で学会賞(Young Investigator Award)を受賞しました

研究科博士前期課程

2019/10/10

1.受賞概要
(1)学会名:第59回 日本臨床化学会 年次学術集会
(2)会期:令和元年9月27(金)~29日(日)
(3)会場:仙台国際センター
(4)受賞:学会賞 (Young Investigator Award)
(5)発表タイトル:『酵素法でコレステロールとトリグリセライドの 和を染色する全自動リポ蛋白分画の開発』
(6)受賞者:埼玉県立大学大学院  博士前期課程 健康福祉科学専修  2年 山口 奈摘美

2.研究内容
   リポ蛋白検査とは、血清脂質中のHDLやLDL、VLDLの割合を分析する検査ですが、現在使用されているFat red法には様々な問題点が存在します。それは、総量に該当する検査がないこと、全自動化ができないこと、各脂質に対する反応性がそれぞれ異なることです。また、他の脂質検査に比べてリポ蛋白分画検査は改良が遅れている現状で、今後は他の脂質検査に対応するリポ蛋白分画法が必要と考えています。
   そこで我々は、これらの問題点を解決した酵素法による染色を用いて、コレステロール(CH)とトリグリセライド(TG)の和を染色する新たなリポ蛋白分画、CH・TG法を開発しました。このCH・TG法によるリポ蛋白分画法は、従来法に比べ、LDLとVLDLの分離がより明瞭となる、全自動化が可能である、CHやTGの異常をより反映する、などの利点を有していることを報告しました。

3.受賞者のコメント
   この度はこのような賞に関東地区代表として選出していただき、大変光栄に思います。また、日頃よりお世話になっている松下先生をはじめ、この研究に関わってくださった全ての方に感謝いたします。本学会では口頭発表だけでなくポスター発表も行わせていただいたため、学会発表を通して様々な方からのご意見やご好評をいただきました。これを糧に、さらなる研究の発展と本学大学院並びに臨床化学研究室のさらなる発展に尽力したいと思います。

4.指導教員(松下教授)のコメント
   日本臨床化学会 学会賞Young Investigator Award〔若手研究者賞〕 は、若手研究者の育成を目的に創設された賞で、各支部で活躍されている35歳未満の研究者に贈られる賞です。関東支部長である山田俊幸教授(自治医科大学臨床検査医学)の推薦で山口さんが受賞となりました。受賞講演、ポスター発表お疲れさまでした。山口さんの益々の活躍を期待しています。