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主催者あいさつ・感謝の言葉

H1 主催者あいさつ・県知事あいさつ・来賓祝辞・感謝の言葉

主催者あいさつ・感謝の言葉

1 理事長あいさつ


   本日は、埼玉県立大学創立20周年記念式典を開催するにあたり、ご多忙の中、ご臨席賜りまして、誠に有り難うございます。
   また、埼玉県知事 上田 清司 様、埼玉県議会議長 神尾 髙善 様、越谷市長 高橋 努 様をはじめ、ご来賓、実習施設、地域の皆様方におかれましては、常日頃より、本学に一方ならぬご厚情とご鞭撻を賜り厚く御礼申し上げます。
「埼玉県は日本一のスピードで高齢化が進む」との予測が見えてきた1990年代、保健医療福祉分野における幅広い高度なサービスに対応できる質の高い人材の養成が、埼玉県にとっての急務となりました。そのような社会的要望に応えるべく、本学は全国初の保健医療福祉学部を有する大学として1999年に開学いたしました。高齢社会日本を支えている介護保険制度発足の前年に当たります。
   埼玉県立大学は、開学当初から保健医療福祉の連携と統合の基盤を重視しています。この分野で働く人には、専門的知識だけではなく、苦しむ人々に寄り添う、温かく豊かな人間性が求められます。
   本学は、そうした人材育成を中心目標に据え、人間性を磨き上げるという意味の「陶冶(とうや)」、広く先達に学びつつ未来を志向する「進取(しんしゅ)」、多様な連携を通じて新たな価値を創造する「創発(そうはつ)」をうたう3つの言葉から成る基本理念に基づく教育や大学運営を実施してまいりました。
2010年には公立大学法人化を遂げ、外部からの評価の機会を拡大するとともに、機動的で柔軟な大学運営体制が図れるようになりました。
   また、運営体制の整備と相まって、地域社会の期待に応えるべく、高度な専門職業人や研究者の養成のための大学院、および県や市町村を支援する研究開発センターも設立いたしました。
   これまでの20年で、本学卒業生は約7,700人に達し、大学院も179人の修了生を社会に送り出しました。卒業生・修了生は、県内だけでなく国内外の医療・福祉関連施設などで活躍しており、関係者方から非常に高い評価をいただいております。
   ところで、日本の年齢別人口構成については、75歳以上の伸びが2025年にはほぼ停止する一方、2025年以降は85歳以上人口が2035年に1,000万人に達するまで急速な増加を続けていくと予測されています。
本学においてもこのような時代のニーズ変化に備えるため、地域包括ケアシステムにかかわる研究と自治体の実践支援など成果を地域社会に還元する貢献に力を入れてまいります。
   本学は今年、創立20周年を迎えましたが、これは単なる通過点に過ぎないと承知しております。
   今後は、更なる飛躍を誓い、保健医療福祉分野で日本一の大学と言われ続けるよう、教職員一同、一層の努力を致す覚悟でございます。
   皆様方におかれましては、これからもご指導ご鞭撻賜わりますよう、よろしくお願い申し上げます。

2  学長あいさつ


   本日ここに、埼玉県立大学の創立20年の式典を迎えるにあたり、ご挨拶申し上げます。
   ご多忙にもかかわらずご列席いただきました、埼玉県知事 上田 清司 様、埼玉県議会議長 神尾 髙善 様、越谷市長 高橋 努 様を始め、多くのご来賓の皆様に厚く御礼申し上げます。
   本学は共生社会の構築に寄与することを目的に、1999年に設立され、学部から大学院博士課程までの一連の高等教育課程を有する大学へ発展して参りました。
   学部教育では、専門職連携教育を、開学以来、教育の柱として先駆的に取り入れてまいりました。この教育が国の内外でまだ一般的では無かった時代に、その重要性をいち早く見抜き、本学の教育   の基盤として導入された大学開設準備室の皆様をはじめ、この20年の間に、本学の教育と研究の発展に貢献されました先達の皆様に感謝申し上げます。
   本学の教育に必須である学外実習については、毎年、埼玉県内外の約1000施設に、ご協力をいただいております。従来の専門職実習のみならず、専門職連携教育などの先駆的であるが故に、実施に困難を伴う教育にもご理解いただき、実習を支えてくださった、埼玉県立衛生短期大学などの本学前身校の卒業生を含む、実習施設の皆様の多大なるご支援、ご協力に対し、深く感謝いたします。さらに、今後予想される、各専門領域の、大学教育モデルコア・カリキュラムの制定を見据え、学部教育の充実をはかってまいります。
   大学院教育については、博士前期課程では専門職上級資格取得のコースや、研究者および大学教員の養成のための基礎教育を実施しております。博士後期課程では、研究者を養成し、研究活動を通じて学術の発展に寄与してまいります。
   研究についてですが、本学は地域の保健医療福祉課題の解決を目的とした研究に取り組んで参りました。また、約160名の教員が、多様な学術分野で研究を行っており、学術領域の広さは本学の研究の強みでもあります。今後も質の高い研究成果を発信し、学術の発展に寄与するとともに、その成果を元に、自治体や地域の皆様に信頼される地域貢献に努めてまいります。
   本学の教育研究上の目的を達成するために、埼玉県や他大学との連携・協働は重要です。これまでも彩の国4大学連携事業、埼玉県東部地区大学単位互換協定などにおいて、埼玉大学、埼玉医科大学、城西大学、日本工業大学、獨協大学、文教大学など、国内の他大学様、および山西医科大学をはじめとする海外の教育機関と協働事業を行って参りました。これまでのご協力に感謝申し上げるとともに、今後もこれらを推進、発展させて参ります。
   いま、高等教育は、社会の変化へ対応した大学の再編・再構築や、大学教育プログラムの改革など、様々な面で変革の時代を迎えています。このような状況のなかで、開学20年という節目の年に、本学にて教育、研究を担うものとして、公立大学としての目標を見据えながら、未来に向かい努力して参ります。
   そのような埼玉県立大学へ、今後ともご指導、ご支援のほどお願い申し上げまして、私の挨拶とさせていただきます。

3  感謝の言葉(看護学科4年 筑比地七海)


   埼玉県立大学保健医療福祉学部の学生を代表し、お世話になりました実習施設の皆様へ感謝を述べさせていただきます。
   私は、看護学科の学生として、大学1年生の時より、さまざまな場所で実習を学んできました。
   入学して半年、まだ高校生気分が抜けきれていない中、学科の枠組みを超えて編成されたチームで「ヒューマン・ケア実習」に行きました。この実習では、高齢者や障がい者の方が利用する施設などに出向き、そこで暮らす方や、利用者の方々との交流を通して、その人の人生に触れ、「生きること」、「老いること」、「病むこと」とは何かを考える貴重な経験を得ることができました。そして、信頼関係を築くには、相手を理解することがいかに大切であるかを、実習施設の職員の皆様に、教えていただきました。
    2年生以降になると、看護学実習が始まり、医療機関や、地域の施設に出向いて学びます。
   初めての病院実習では、大変緊張していたのですが、実習指導者の皆さんが、笑顔で、私たち学生を優しく受け入れてくださり、『ほっとした気持ち』になったことを今でも思い出します。
私たちは、「実習」という体験を通して、専門職に必要な知識や技術を身につける機会を得ています。初めての入院患者さんにケアを行う際には、緊張と焦りから、慌ててしまい、満足のいくケアができずに、落ち込むこともありました。そんなとき、私のできている部分も褒めてくださり、次はどうしたらもっと良くなるかについて、指導者の方が丁寧に助言をくださいました。時には指導者からの指摘に、ダメな自分を見つめることも数多くありましたが、それもまた私自身を成長させる貴重な学びであったと思います。
   今年の秋には、再び、学科の枠組みを超えて編成されたチームで、IPW実習に臨みます。
    4年間の学習の集大成として、それぞれが学んできたことを生かし、よりよい実習が行えることを楽しみにしています。実習施設の皆様には、お世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。
   最後になりましたが、これまで実習にご協力いただきました、実習施設の皆様に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。