道学教師理事長賞は、本学において高い教養や専門的な知識・技術の教授と併せて、学生の優れた人格形成に資するよう工夫した取組を行い、高い能力、豊かな人間性、確かな倫理観を併せ持つ保健医療福祉に携わる人材の育成に顕著な成果を挙げた教員を表彰することにより、教員の意欲及び教育の質の向上を図ることを目的とし、2014年度に創設されました。
2022年度道学教師理事長賞は学生投票の結果から以下の3名に決定し、2023年2月28日(火)に道学教師理事長賞表彰式が行われました。表彰式では、理事長から表彰状及び目録が授与されました。
1.受賞者
市村 彰英 教授(社会福祉子ども学科)
森 正樹 准教授(共通教育科)
高﨑 博司 准教授(理学療法学科)
※役職は表彰式時点のものです。
2.理事長祝辞
表彰を受けた3名の先生方、誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
大学が世の中に対し果たすべき、教育、研究、社会貢献・地域貢献の3つの役割のうち、研究と社会貢献・地域貢献については、学会なり自治体なりから表彰される仕組みが存在しています。一方、大学における教育に対する表彰の仕組みはなかなか見当たりません。そこで、教育においてとりわけ優れた取り組みをされた先生を顕彰すべく、江利川前理事長が道学教師理事長賞を創設されました。私もその考えを引継ぎ、この賞を支援してまいりました。
お三方の表彰は、2020年以来続く新型コロナウィルス感染症蔓延の中にあっても、授業や実習の在り方など学生支援に、一層の努力を行ってこられた賜物と、改めて感謝申し上げます。これを機に、教育のみならず、研究と地域貢献、大学運営についても一層活躍されることを期待しております。本日はおめでとうございました。
3.受賞者からのコメント
市村 彰英 教授(社会福祉子ども学科)
皆様、今日はこのような機会を設けていただきまして誠にありがとうございます。このような素晴らしい賞をいただきまして身に余る光栄でございます。
私は20年間埼玉県立大学で教員生活を送らせていただきました。その最後の年度にこのような素晴らしい賞を受賞できたということは非常に思い出に残るありがたいことだと存じております。
私に投票してくれた学生さんの言葉を本当に大切に一言一言読ませていただきました。素晴らしいコメントをいただいているなと感謝しながら読んだのですが、一言で言いますと、埼玉県立大学の学生さんというのは素直で熱心で前向きに取り組む方々で私の働きかけに対してしっかり応えてくれるということが何よりも私が次もまたもっとよく働きかけたいなというよい循環を生み出してくれたのだと感謝しております。さらにこちらの大学の教職員の皆様、本当にいつも温かくご支援いただきましてこの20年間やって来れたと心より感謝しております。
本当に今日はこのような機会を与えていただきまして感謝しております。ここにいる皆様のご健勝とご発展をお祈りしましてご挨拶に代えさせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。
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森 正樹 准教授(共通教育科)
道学教師理事長賞、この名誉ある賞を頂戴いたしましたこと、教育に関わるものとして心より喜ばしく思っております。誠に有難うございました。
受賞は決して私一人の力によるものではありません。日頃から、共に県立大学の教育を創ってきた先生方、その教育を支えてくださる事務局の方々や各方面の関係者の方々のお力添えがあってのことです。この場を借りて、皆様に心より御礼を申し上げます。これからも宜しくお願い致します。
そして、学生の皆さん本当に有難う。コメントを有難く読ませていただきました。これを学生の皆さんから私へのエールとして受け取りました。他の教職員同様、私も皆さんの応援団のひとりです。一人一人の自己実現を見守り応援したい、そのメッセージを毎日の授業の中で送り続けたいと思います。学生の皆さん、明日からも共に学んでいきましょう。
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高﨑 博司 准教授(理学療法学科)
学科の教職員の皆様をはじめ、様々な方のご支援のおかげで、このたびは栄誉ある道学教師理事長賞をいただけました。いつもご支援ありがとうございます。
何よりもうれしいのは、こんなにも多くの学生から推薦していただけたこと、そして、こちらの想いが学生に届いているということが、頂いた数多くのコメントから確認できたことです。また、これまでは受賞には至りませんでしたが、数多くの卒業生も本賞に対して推薦してくださったことを知っております。今回推薦してくださった学生達、そして、これまで推薦してくださった多くの卒業生たちに、心から感謝申し上げます。
私は今まで導いてくださった恩師達に「私はあなたに私の出来る限りのことを伝え教えてきました。それを恩と感じるならば、その恩は私に返さず、あなたがこれから出会う次の世代に返してあげなさい。それが私への一番の恩返しになるのです。」と言われてきました。今少しだけ、恩師達への恩返しができた気がします。
私が大切にしている好きな言葉に、William Arthur Ward（1921-1994）の言葉があります。
The mediocre teacher tells.（凡庸な教師はただしゃべる）
The good teacher explains.（よい教師は説明する）
The superior teacher demonstrates.（すぐれた教師は自らやってみせる）
The great teacher inspires.（そして，偉大な教師は心に火をつける）
まだまだ未熟者ですが、The greater teacherに近づけるよう日々精進していきたいと思います。
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4.本年度の候補者(順不同)
・松下 誠 教授(健康開発学科)
・上原 美子 教授(共通教育科)
・石﨑 順子 准教授(看護学科)
・笹尾 久美子 准教授(作業療法学科)
・小泉 浩平 助教(作業療法学科)
本年度も投票・運営にご協力いただき誠にありがとうございました。