2022年10月28日（金）と11月11日（金）に2022年度  オープンカレッジ講座  卒業生支援・専門職スキルアップ講座「現場で使える3Dプリンタの活用法」を開催しました．2日間合わせて，約20名の方にご参加いただきました．勤務の合間を縫って参加していただいた皆様，誠にありがとうございました．

3Dプリンタについて，最近では耳にすることも増えてきましたが，まだ実際に見たことや，使用したことのない方が多い現状です．リハビリの場面でも使用できそうだが，実際に使用できるか不安があるといった方も多くご参加いただきました．そのような悩み解決のために，3Dプリンタについてや，作業療法での活用場面，活用方法について，一通り知ってもらうことを目的に開催しました．具体的には，インターネット上から3Dデータをダウンロードして印刷する体験や，自分でPCを操作して3Dデータを作る3Dモデリングの体験，自分で3Dモデリングしたデータを実際に印刷する体験など，1人2回印刷する体験を行いました．
3Dデータを作る3Dモデリングは，普段使用しないソフトを使用し，3次元空間にデザインするため，少し難しく感じますが，参加された皆さんはとても上手に作品を作製していました．

3Dプリンタを活用することは，色々な障害を持って，これまでできていたことができなくなってしまった患者さんの生活を変える可能性を秘めています．また，市販品では対応できず，その方に合わせた物を作製することができるため，これまで諦めていた介入をすることができるようになり，作業療法士にとっては，とてもありがたいツールの一つになります．まずは操作に慣れ，作製技術を高め，作りたいものを作れるようになり，障害のある方の生活をより充実させることができる作業療法士が増えてくれることを願います．